本当の痛みって何?

 皆様、こんにちは。くろさかなです。初めましての方は初めまして。今回は、私が考える、「本当の痛み」について書いていこうかなと思います。ただ、これは私個人の考えですので、あくまでも私の私感の域を出ないということはご了承ください。

 

 

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 本当の痛みとは?

 私たち人間は、痛みを感じますよね。それは、人間に限ったことではありません。犬であっても狐であっても、虎やライオンだって痛みを感じます。そして、私たちが感じる痛みには、種類があります。中でも一番感じることが多い痛みは、けがをした時の痛みでしょうか。転んでひざを擦りむいた。着地に失敗して足をねん挫した。高所での作業中に落下して肩を脱臼した。車との接触事故で腕を骨折した。どれも共通して、けがであって痛みを伴います。傍から見てもわかりやすい痛みですよね。

 他にも、病気にも痛みを伴うものはありますよね。症状の軽いものであれば、軽度の頭痛であったり腹痛であったり、その程度の痛みで済みます。ただ、症状が重くなると、痛みは増大していきます。これは、本人にとってははっきりと感じる痛みですが、傍から見るとどういった痛みなのか、どれほど痛むのか、わからないんですよね。単純なけがが外面的な痛みであるなら、病気による痛みは内面的な痛みです。

 ただ、私の感じる「本当の痛み」は、上記のどちらでもないんです。ならば、「本当の痛み」とは何なのか。それは、「心の痛み」です。もちろん、けがや病気の痛みは偽物というつもりはありません。それらも、はっきりとした痛みです。それらの違いは、消える痛みなのか、消えない痛みなのかです。けがをした痛みは、そのけがが治ればすぐに消えてしまいますよね。病気による痛みであっても、軽いものなら一晩休めば消えますし、重いものでも治療して消すことが出来ます。ただ、心の痛みはそうはいきません。一度傷付いた心は治りませんし、その痛みはいつまでもついてまわります。いつまでも、消えずに残り続けるものが、私の言う、「本当の痛み」なのです。

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 「本当の痛み」の原因は?

 先ほども書いた通り、「本当の痛み」とは、心の痛みです。その原因は多くあると思います。簡単に思い浮かぶものでは、いじめや虐待などがあると思います。私の経験したものを1例として、ここでは紹介していきます。

 いじめを例に挙げて、心の痛みの原因や、生き方への影響を書いていきます。皆さんは、いじめと聞いてどのようなものを思い浮かべますか?無視されたり、避けられたり。あるいは、集団での暴力や暴言。それらは、れっきとしたいじめです。私は、暴言によるいじめを受けたのですが、本当につらいんですよね。

 私の場合、始まりは突然でした。きっかけなんてものは無いです。ある日から突然、学校に行くと違和感を感じるんです。そして、先生がいないところで密かに始まります。周囲の人達が一様に私を見て、口々に「キモイ」というのです。一人や二人ではありません。十人、二十人。その規模で、口々に私に「キモイ」と吐き捨てるのです。暴言には留まりません。私の触れたものには、明確に手を触れなくなるのです。机でも、椅子でも、筆記用具でも、掃除用具でも、挙句の果てにはドアさえ、私が触れると誰も手を触れなくなるのです。私の机には誰も近づかず、私の使った道具には誰も手を触れません。私が使ったドアを使わなくてはならない場合、私の学校では教室のドアは横にスライドする引き戸、トイレのドアは下の部分に感覚のある、手前に引くタイプのものだったのですが、全員が足で開けるのです。私の触れた部分に一切触れないように、わざわざ開けづらくても足を使って頑張って開けるのです。全員がそれを一貫するうえ、先生がいると、示し合わせたように誰一人そういった行為をしないのです。先生に相談すればいいと思われるかもしれません。ただ、その行為っていじめを受けている本人には、凄まじい恐怖があるんですね。すぐに再開されるのではないか。より激しくなるのではないか。そんな恐怖で、先生に助けを求めることが出来ませんでした。そこで、私は親に相談しました。いじめを受けている、学校に行きたくない、と。しかし、私の父は私にこう言いました。

 「嫌な思いして、逃げ帰ってどうする。やられたらやり返せ」

 こう言われて、私は諦めました。当時小学生だった私は、父親にさえ助けてはもらえなかったのです。そして、毎日のようにいじめを受けて、毎日のように独りで泣きました。ある日、別の1件が元になって私が受けていたいじめも発覚し、小学生の間はいじめを受けませんでした。しかし、私の心には一生消えない傷が残りました。今でも当時の経験がフラッシュバックします。受けたいじめも、それによる痛みも、10年以上が経った今でも鮮明に残っているのです。癒えない傷としても、トラウマとしても。

 私の経験を例に挙げましたが、こうして心は傷付き、「本当の痛み」はいつまでも残るのです。そして、それによりいつまでも辛い思いをするのです。

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 いじめの種類

 いじめには2種類あります。1つは、私の受けていた暴言によるいじめ。そしてもう1つは、暴力によるいじめです。どちらも違ったものですが、共通していることがあります。それが、心に消えない傷を残すことです。そして、どちらも明確な悪意に基づくからこそ、余計に質が悪いんですよね。

 暴力によるいじめは、発覚はしやすいですね。殴られた跡や打ち身、打撲など、外傷がつくので、周囲も異変に気付きやすいんですよね。ただ、前述した通りに発覚することへの恐怖が本人にはある場合も少なくないので、「転んだ」などとごまかそうとするんです。この暴力によるいじめは、心に傷をつけて痛みを与えるだけではなく、体に直接痛みを与えます。2種類の痛みに同時にさらされる分、痛みも多く、傷も増えるのでこちらは質が悪いです。

 対して、暴言によるいじめは、心にのみ痛みを与えます。肉体的なダメージは0なんですよね。そのため、本人が受ける痛みは、暴力によるいじめと比べれば減ります。しかし、これは裏を返せば発覚しにくいんですよね。いじめる側は当然バレないように工夫しますから、本人が助けを求めなければほとんど発覚しないんです。再三書いていますが、いじめを受けている本人は発覚を恐れる傾向があるので、なおさら発覚が遅れます。その分長期化しやすいので、これも質が悪いです。

 どちらのいじめであっても、とてもつらいもので、「本当の痛み」を受けるものです。そして、この考えは完全に私の私感ですが、いじめなんて受けたこともないような相手に、「気持ちは分かる」なんて言われると、無性に腹が立つんです。私の言う、「本当の痛み」はそれを受けた人にしか分からない痛みです。そして、私にとってはとても重い記憶です。それを、受けたこともない相手に、軽々しく「分かる」と言われると、どうしても我慢ならないのです。「本当の痛み」は、「本当の痛み」を受けた人にしか分かりません。例えそれが、同情の気持ちや励ましの言葉であったとしても、そう簡単に分かるものでもないし、分かられたくもないのです。

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  まとめ

 長くなってしまいましたが、これで、私の考える「本当の痛み」についてはおしまいです。私の実体験をはさんだ分長くなってしまいました。次回以降は未定ですが、今回のようにネガティブな内容で書いていくかと思います。それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。m(__)m